冬になるとあちこちから柿をいただきます。
そのままむいて食べたり、皮ごといちょう切りにしてサラダに入れたりして毎日、楽しく食べていても、柿はどんどん熟し、しまいには、皮をむくこともできないほど柔らかくなり、どうやって美味しく頂こうか思案してしまいますが、今年は、お年賀にいただいた老舗菓匠の柿のゼリーを真似して、自家製の柿ゼリーに挑戦してみました。
「ケーキ屋さんで売れるね」とか「これなら、割烹の料亭でもデザートとしてだせるね」とよく言われ・・・ちょっとだけ、わたしの自慢の柿ゼリーです😘。
簡単にすぐにできちゃううえに、お味も good !!
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完熟柿の天然ゼリー
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柿ジャム&柿ジャムお料理アレンジ
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完熟柿をそのまんまデザート
柿は、血圧を下げるほか、二日酔いを治したり、風邪をひきにくくするなど「柿が赤くなると医者が青くなる」というほど体に良い、滋養がつまった果物です。
是非、お試しください😊。
ちなみに、これらのレシピは前のホームページにて、2006年1月4日にアップしたものです。
*完熟柿の天然ゼリー
<材料> 6人分
- 完熟柿 中ぐらいの柿5個
- 砂糖25g 程度
- 塩 少々
- ブランデー 大さじ1
- レモン 中さじ1
- 粉末ゼラチン 15g(柿果汁250mlに対し5gの分量)ゼラチンの量はそれぞれのメーカーに従ってください
<つくり方>
①
熟した柿をきれいに洗います。
②
このようにヘタをとり、中身をきれいにくりぬきます。
簡単で美味しい食し方では、ここでそのままお口に投入!!。
③
全ての柿をくりぬいたら、ミキサーにかけてピューレ状にします。
完全に熟した柿なら、目の細かいザルでこしてもOKです。(ただし、種のまわりのプルプル状のものが無い場合!!)
ここで、砂糖、ブランデー、レモンを入れ、甘さを強めるために塩を少々入れます。
砂糖の分量はお好みで調節してください。
④
溶かしたゼラチンを③に入れ、よくかき混ぜ、だまにならないようにきれいに溶かします。
ゼリーの空きカップに注いで、涼しいところにおいて置くだけで、すぐにゼリーが出来上がります。(寒い時期なので冷蔵庫でなくてもOK!!)
*さらにグレード アップ!!
市販のできあがったホイップクリーム(絞るだけのもの)をこんな風に添えると、すご~くお洒落な味になりました。
クリームとブランデーが相乗効果をなしたのか、柿ゼリーはコクが増し、予想をはるかに超えた美味しさに少々、感動してしまいました😋。
*源吉兆庵の”熟柿の郷”
小さな籠のなかに、柿そっくりなゼリーがはいっています。
*”熟柿の郷”と自家製の柿ゼリー
左が、源吉兆庵の”熟柿の郷”。色はそっくりにできました。
源吉兆庵さんのゼリーは、スプーンですくうと果汁がジュワ~とでてくる感じで、お味は柿をもっとフルーティーにした感じでした。さすがです・・。
プルプル感よりもフルーティーさとジュレ感を楽しみたい場合は、ゼラチンの量を少し控えてみてください。
*柿ジャム&柿ジャムお料理アレンジ
<材料>
- 柿(熟した物の方が適します)
- 砂糖 柿の分量の半分より少なめ(お好みで・・)
- ブランデー 少々(白ワインまたはリキュールなどでもOK、なければいれなくてもOKです)
- レモン汁(レモン汁がはいることで色がきれいなままジャムになり、甘いだけではない奥行きのあるお味になります)
<作る時のポイント>
甘い柿なら砂糖をそれ程入れなくても自然の甘みで美味しいジャムになります。
少しコクのある味にしたい場合は、ブランデーなどを入れると大人の味になりますが、柿本来の味が消えないようにご注意ください。
砂糖が控えめなので、お早めに食べきってください。
<つくり方>
①
柿をきれいに洗い、皮をむきます。
②
このぐらい熟した柿だと、皮が破れて果汁がでてきますので、皮についている果肉もナイフでこそげおとしボールにためます。
固めの柿でしたら、果肉がジャムになりやすいようにこの時点で細かく切るか、ミキサーにかけます。
③
汁気の多い場合は、強火で煮始めます。コトコトいい出すとはねやすくなりますので、こまめにかき混ぜます。
水分が蒸発して半分ぐらいになったところで、砂糖とブランデーまたは白ワインを入れます。
固めの柿の場合は、こがさないように中火にかけ、しんなりして水分が少し出てきたところで砂糖とブランデーまたは白ワインを入れます。
今回は、ブランデーの他に家にあったアプリコット・リキュールも入れましたが、柿本来の味が損なわれないようスプーンで加減しながら少しつづたしていきます。
洋酒は、なくても大丈夫です。
④
煮沸した空き瓶の容器いっぱいにジャムをいれ、すぐに蓋を閉め、逆さまにしておきます。
煮沸した空き瓶は、ふたつにさいた割りばしを、レールのように置き、その上に瓶をたてると、早く乾きます。
<柿ジャムお料理アレンジ>
*柿ジャムをフランスパンと洋酒のおともに・・
薄くスライスし軽く焼いたフランスパンにつけて頂くと、柿ジャムをより一層、美味しく楽しめます。
白ワインと柿ジャムのマリアージュは、good!!です。
*柿ジャムと数の子をあわせて・・
数の子のほんのりした塩気と柿ジャムの甘みがコラボして、和風でありながら、おしゃれな料亭風のお味を楽しめます。
*完熟柿をそのまんまデザート
◆柿のお好みは、固め?柔らかめ?
我が家の好みは、固めの柿ですが、韓国を旅したとき、熟々の柔らかい柿が店頭に堂々とならんでいたのを見て驚きました。日本なら、売り物にならないほどの熟した柿が、韓国ではお好みらしく、中国に負けないくらい『医食同源』の韓国では、柿がお菓子やお料理に上手に利用されていることも知り、柿を大いに見直してしまいました。
そこで・・
そのまんまでデザートになる、とっても単純ですが、完熟柿の美味しい食し方を紹介します。
<食し方>
ただ単純にヘタをとって、スプーンですくって頂きます。
こうすると、果汁までしっかり頂けます。
こんな簡単な食し方をどうして今まで気づかなかったのだろう・・と思いながら、柿本来の甘さを実感できます。
固い柿がお好みの方も一度、お試しになってみてはいかがでしょうか😊。