今、この『瞬間』の自分を肯定して『OK!!』をだし・・
今、この『瞬間』ここに『生かされている』ことに『感謝』しながら『夢』や『希望』をもって・・
- 今、する必要があること
- 今、したいこと
- 今、自分にできることを・・
しながら、目の前の『今、ここ!!』を『楽しく』生きようとしていると、この瞬間・瞬間の連続が『夢』や『希望』の『未来』へと導いてくれるよ。
ベンチにすわって、大きなおにぎりを『モグモグ』食べている二人の男の人の姿が見えます。
口だけを見ると、二人とも同じように大きなおにぎりを頬張っていますが、実は、二人の様子はだいぶ違っています。
- Aさんは、一人ぼっちで、少し寂しげな公園のベンチにすわっています。
- Bさんは、家族と一緒に青々とした芝生の公園のベンチにすわっています。
Aさんは、リストラにあい家族も失い、ホームレスになってしまったことで、近くの教会の人からおにぎりの差し入れをもらう暮らしを続けています。
Bさんは、不景気の波を乗り越えた成績優秀なサラリーマンとしてバリバリ仕事をして、愛する奥さんと男の子と女の子の可愛い子どもたちにも恵まれ、安定した暮らしを続けています。
このふたりをくらべると、Aさんは、ちょっと『かわいそう』で、Bさんは、とても『しあわせそう』にみえませんか?
でも実のところは、どうでしょう?
Aさんは、今までずっと、過酷な労働条件のもと、いつリストラになるか『ビクビク』しながら会社に行っていましたが、リストラが現実になってしまい、優しかった奥さんに責められるようになり、Aさんの『こころ』がほっと安らぐ居場所はなくなってしまいました。
そして・・
とうとうホームレスになってしまいましたが、今は、仕事のことで『ビクビク』する必要もなく誰かに責められることもなくなったので、むしろ、のびのびと今、この『瞬間』おにぎりを味わっているせいか、とてもおいしく感じられます。
さて、Bさんは、どうでしょう?
Bさんは、一見とても『しあわせそう』に見えますが、成績優秀なBさんは『プライド』が高いため、いつもトップでないと気がすみません。
なので、こうして公園でおにぎりを食べていても『あたま』は仕事のことでいっぱいで『未来』のことや『過去』にあったことなどあれこれ考えていて、こころ休まる暇もなく、おにぎりの味などさっぱりわかりません。ただ、食べ物を口にいれているだけなのです。
もちろん、家族との会話も『上の空』です。
実は、Aさんは、小さい頃から抱いていた『夢』を今こそ実現するチャンスが来たとコツコツと計画を進めていたのでした。
今までは、まわりの人から「そんな夢、かなうはずないよ」とずっと言われ続け、自分でも「そうだよな・・」と収入が安定したサラリーマンになるしかないと思っていました。
けれども・・
リストラにあった途端、サラリーマンにこだわっていた自分がバカらしくなり、自分の『夢』への想いがむくむくと強くなっていきました。
その『夢』は、絵本作家になることです。
公園の虫や草花を観察しているとファンタジーが次から次へと浮かんできました。公園に来る様々な人たちを見ていると、その人の背景にあるドラマがあれこれ連想され、おもしろい物語が浮かんできました。
しかも・・
スケッチブックと色鉛筆さえあれば、どこでもできる仕事です。
絵本作家になる『夢』と愛する家族とまた一緒に暮らすことが『希望』になり、こころが自由に解き放たれた今こそ、これまでで一番、充実していると感じるほどです。
でも・・
この心境にいたるまでには、多くの『葛藤』を乗り越え、大きな『勇気』をもつことが必要でした。
今までだったら「人からおにぎりをもらうなんて・・」そんなこと『プライド』が許すはずもなく絶対にできないことであり、人がさしだす『やさしさ』を素直に受け取ることができませんでした。
けれども・・
今まで軽蔑の目でしか見ていなかったホームレスの人たちの孤独や雨露しのぐ生活の辛さと厳しさをまのあたりにし・・
その日ぐらしの生活がどれだけみじめで不安なものか『サバイバル』の日々を過ごすうちに気持ちがだんだん変化していきました。
ホームレスの人たちのなかには、素晴らしい経歴の人や人間的にも温かい人たちがいて、自分を仲間として受けいれ、あれこれ世話をやき親切にしてくれたことにも驚かされ・・
そんなホームレスの人たちの、日々を一生懸命、生きていこうとしている『たくましさ』を身をもって知ったことで、人を外見だけで判断してきた自分のこころの狭さや愚かさにも気づくことができました。
また・・
ホームレスの人たちの苦しみや悲しみや寂しさや弱さに寄りそい、助けてくれようとしている人たち(教会の人たちやボランティアの人たち)がいることも知り・・
人がさしだす『愛』や『情け』に触れ、やっと『プライド』を捨てることができ、今の自分の『状況』と『環境』を受けいれることができるようになりました。
そこで気づいたのは、人の『弱さ』と『強さ』、人からの『愛』を『受けとること』と『さしだすこと』、人の『情け』と『愛の温かさ』などに触れたことで『命の尊さ』や『人とのつながり』や『生かされていることへの感謝』を絵本で伝えることが、神様からあたえられた『役割』なのかもしれないと思うようになり・・
ホームレスになった『経験』のどれもが、実は、絵本を描く『肥やし』になっていることがよくわかるようになりました。
この『状況』と『環境』は、今の自分にとってのベストであり『ピンチはチャンス&チャレンジ!!』になる素晴らしい『経験』を神様があたえてくださっているのに違いない。
だったら、公園での生活のどんな『瞬間』もたいせつにして、自分の『夢』である絵本作家になるための『根をしっかりはる』ことに専念しようと思えるようになりました。
こうして・・
「よぉ~し、今、この『瞬間』をたいせつに生きよう!!」と、すっかり気持ちを切り替えることができたおかげで、毎日を晴れやかに『ワクワク』しながら充実して過ごせるようになりました。
だからか・・
「お米ってこんなに甘かったんだぁ~」とお米の一粒一粒の甘みを強く感じることができ、梅干の酸っぱい香りも気持ちをスッキリと元気にしてくれることに感動しながら『生きているよろこび』を感じています。
農家の人がこころをこめてお米を作ってくれている姿や教会の人たちが梅干をいれておにぎりを一生懸命、にぎってくれている姿が、目に浮かび、つくづく「ありがたいことだなぁ~」と目をとじては・・
リストラになることをビクビクしていた頃では考えられないような『しあわせ』を感じられる今の方が『生かされている』ことへの『感謝』は大きく・・
おにぎりをほうばるたびに「自分を生きている!!」ということをかみしめながら・・
いつも温かい笑顔でおにぎりをさしだしてくれる教会の人たちに自分の絵本を贈ることと、また再び家族のもとにもどることが「日々をたいせつに生きていこう!!」という大きな励みになっています。
こんなAさんは『絵本作家』になる『夢』をかなえ、家族と笑顔で過ごしている風景を思い描いては『いい気分』にひたっています。
『いい気分』にひたって描いていることは、神様がそのまま『現実』になるように導いてくださるから・・
Aさんは、今、まさに『夢』や『希望』に向って『ワクワク』しています。
ここからはロンパーがAさんのことをお話しします。
Aさん、おめでとう!! ☆ビバ・ビバ☆ だね。
ただ・・
Aさんがここまでくるのには、二つの『葛藤』を乗り越える必要があったんだよ。
それは・・
- どんな自分でも『肯定』して『自尊心』を失わないでいること
- 本当に困っている時には、変な意地を張らずに、素直に人を頼り、人の『助け』や『やさしさ』を受けいれること
いくら『夢』や『希望』をもって、日々、絵本を描くことに励んでいたとしても、今の自分に『×(バツ)』をつけているAさんの『こころ』は、泣いているから、それがそのまま『現実』に映しだされ・・
公園に来る人たちからは「絵を描いているあやしげな人がいる・・」と思われたり、みじめになるようなことを言われたり、されたりするようになってしまうんだよ。
これでは・・
ますます、自分を『肯定』できなくなり『夢』や『希望』を描くどころか『自暴自棄』になって、自分で自分を腐らせてしまうか壊してしまうことだってあるんだ。
でも・・
Aさんは、この『状況』や『環境』から『気づき』を得て、これはむしろ『本当の自分』になるために神様からあたえられた『ギフト』なのだと思うことができたからこそ・・
今、ここに『生かされている』ことに『感謝』でき、今の自分を『肯定』して『OK!!』にすることで、ホームレスになっても『夢』や『希望』をもち続け、自分を生きることに『誇り』を失わず『自尊心』を高く保つことができたんだよ。
あともうひとつの『葛藤』は・・
Aさんは、小さい頃から「人に迷惑をかけてはいけないよ」「人の世話を頼りになんかしてはいけないよ」と言われて育ってきたから、人からおにぎりをいただいたり、やさしい声をかけてもらうことに抵抗があったんだよ。
人から『やさしく』してもらうことを許してしまったら、自分を甘やかせることになると『思い込んでいた』から、人の『愛』をいただくことが苦手になってしまったんだよ。
でも・・
ホームレスの人たちと触れあっているうちに『困っているときはお互いさま』ということを実感するようになり、人の『情け』をありがたくいただくことはごく自然なことであり、ホームレスの人たちは、こうやって共に助けあい支えあっていることを知ったおかげで・・
今の自分には人の『情け』をどう受けとり、どうあたえ、人とどう『つながり』あっていったらいいのかを『学ぶ』ための絶好のチャンスを神様からいただいていることにも気づかされたんだよ。
それで・・
どうしても『助け』が必要なときには、素直に「助けて!!」と人を頼ったり、疲れて甘えたくなったときや人に弱音や愚痴を吐き出したくなったときには、その気持ちに素直に正直になれば、その気持ちに応えてくれる人たちは必ずいて・・
自分を腐らせたり壊すことなく、自分の『正気』を保ちながら『元気』を取りもどすことができることをホームレスの人たちを観ていてよくわかるようになったんだよ。
それに・・
困ったときに相談できるのは、あんがい自分のまわりにいる人だったり、または、そんな人が見当たらない場合は、公共の相談窓口に行けば親身になって相談にのってくれる人がいることにも気づかされたんだよ。
もし・・
「助けて!!」って言うことや『甘えること』をいつまでも自分に許してあげられないでいると『こころ』は重く固くなるばかりで、自分の『殻』のなかに自分をどんどん追いつめ『孤立』するようになってしまうばかりでなく・・
この状態を続けていたら、自分を自分で傷つけてしまったり『無気力』になってそのうち『うつ』のようになるか、もしくは自分を無きものにするようなことをしてしまうか、人に危害をあたえるようなことをしでかすようになり、とても危険なんだということをホームレスの人たちから聞かされていたおかげで・・
「人に迷惑をかけてはいけない」という呪縛から自分をほどき『勇気』をだして、人を信頼して助けてもらうことができるようになっていったんだよ。
それで・・
すべてを自分ひとりきりで背負うことをやめにしよう!!。
人を信頼して『愛』の受けとり上手になれば『愛』のあたえ上手にもなれる!!。
そう、思えるようになってきたことで、人と本当の『愛』を交わしあうことができるようになれたんだよ。
Aさんにとっては・・
自分がホームレスになるとは思いもよらないことであり、とても辛い『経験』になったけれど・・
今まで知ることもできなかった世界を知ったことで、さまざまな人たちの生きてこられた『背景』におもいをよせることができ『視野』を広くすることができたおかげで『偏見』や『差別』を取り払うことができたり・・
今まで『思い込んできたこと』や『決めつけてきたこと』を手放すことができたおかげで・・
要らない『プライド』を捨て去り、自分を守る『殻』をぶち破ることができたんだよ。
そして・・
人は一人では生きていけないから、人を頼ったり甘えたりすることは、人に迷惑をかけることでも人に世話をかけることでもなく「お互いさまのおかげさまのありがとう」の『つながり』のなかで互いに助けあい支えあって生きるのが自然なことであり・・
逆に人が困っていたら、素直に手をさしのべられる人になろう!!と思えるようになったことで、人と人がつながりあい支えあうことが本当の『自立』につながることを、Aさんは、身をもって学ぶことができたんだよ。
こうして・・
どんな自分であっても、まずは、今の自分に『○(まる)』をつけ『肯定』する『自己肯定感』と自分を尊びたいせつにする『自尊心』を高く保ち・・
「□□でなければならない」「△△してはいけない」という考えから自分をほどき自分に『やさしく』なることで『自由』にもなれ・・
今、なにをする必要があるのか、今、なにをしたいのか、今、なにが自分にできるのかを考えて、今、この『瞬間』をたいせつに『夢』や『希望』に向って明るく前向きに生きることで『魂』を大きく成長させることができたんだよ。
そしたら不思議なことに、公園に来る人たちのなかには『やさしく』声をかけてきてくれる人や絵本作家になることを応援してくれる人もあらわれるようになってきたんだよ。
よく、人に起こる困難や壁は、乗り越えられる人にしかあたえられず、乗り越えた先には『素晴らしい贈り物』を受けとることができるというけれど・・
Aさんも『夢』や『希望』に向かって、今、この『瞬間』をたいせつに生きているから『素晴らしい贈り物』をいただけているんだね。
きっと・・
どんなことがあっても、それは本当のきみの姿になるための『道』になるはずなんだ。
だから、今、この『瞬間』をたいせつにしてね☆。
今、この『瞬間』に集中するも、のぞいてみてね!!。